PONアニメ

アニメーション監督こづつみPONのブログ
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【3D】ここ半年の3D映画の流れ
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    「アバター」観ました。
    「アバター」について話す前に初夏から今に至る
    3Dの流れをつかんでから「アバター」をかきます。


    今期のブームの3Dは日本にはいってきたものでいうと
    「エイリアンvsモンスター」「ボルト」
    「晴れときどきミートボール」「クリスマスキャロル」
    「カールじいさんの空とぶいえ」「アバター」
    ざっとこんな流れだ。(観たものがこれだったので。)
    ざっと印象を書くと。

    ●「エイリアンvsモンスター」
    すでに「飛び出す」を封印し、臨場感に重きを置いていた。
    カットごとの試行錯誤が良く伝わってきた。
    2Dで見ても変わらない。めがねが重い・・・などなど
    観客席も結構ガラガラだった。
    「今回の3Dは本物だよ」と春ころから言っていたのだけど
    誰もがまたブームはしぼむと思っている様子だった。

    ●「ボルト」
    ディズニーがラセターを迎えて製作総指揮を取っただけあって
    2Dで見ても素晴らしい出来だった。始まりの10分ほどは
    3Dをたっぷり堪能したのだが、それ以降3Dとしての
    効果があまりでておらずここでも2D版でいいやという声が多かった。
    内容が素晴らしいがゆえにストーリーに
    集中したいという声が多かった。

    ●「晴れときどきミートボール」
    これはワーナーブラザーズ系の古きよき2Dアニメを
    立体という世界でどう見せていくかということを
    考えて創られている。ボルトが大人にも絶えうるストーリー
    の反面こちらはホントに子供向けだったため
    CGアニメとしてはとてもよくできていたが、
    それほど3Dとしても評価が低かった。

    ●「クリスマスキャロル」
    これは3DCGでも手付けアニメではなく
    モーションキャプチャー系なのでその分カメラワークを
    演出上考え抜かれていて飛び出す効果、臨場感もカットごと
    生きていた。でもやはり試行錯誤の進行形だと感じた。
    表情などは格段の進歩を感じた。

    ●「カールじいさんの空とぶいえ」
    これは研究のため2D版と3D版を両方見て比べてみた。

    内容どちらもは完ぺきに近い素晴らしい出来。
    特に始まりの妻との出会いから流産(だと思う)し、
    互いの愛を確かめ合っていく。
    二人の夢をかなえようと決意した矢先、
    妻は先立つ。
    ここの10分ほどは「つみきのいえ」に
    ダブるほどの素晴らしいシーンだ。
    ここだけで十分満足してしまう。
    2D版を見たときはここまで満足して
    後はおまけに近いとも思った。

    と、ここまでは2D、3Dほぼ変わらずであった。

    この映画が3Dを前提に作られていたということが
    大きくこの先を分ける。
    3Dの特徴を最大限にうまく取り入れ効果的に
    見せる設定なのだ。
    3Dの場合一番問題なのはスクリーンのフレームだ。
    どんなに飛び出してもフレームにかかった時点で飛び出しが
    しぼんでしまう。それをクリアーできるのは
    空中に飛ぶとか水中で泳いでいるかなのだ。
    この映画は3Dありきの映画に作られている。
    だから、2Dで観た時には何か物足りない。
    それはストーリーがシンプルで大人ですれた自分には
    物足りないのかと思っていたところだった。
    しかし、3D版を観て理解した。 

    なぜ2D版では物足りなく思ったのか?
    立体視というものの特長としてまず2Dよりはるかに情報量が多い。
    ふつうの2Dの1カット5秒の映像を見るとする。
    3Dでは同じ映像を8〜10秒くらいがちょうどいい。
    もちろんカット内の内容によって変わるのだが
    奥行きのある分どうしても3Dのほうが
    理解するべき情報量の範囲が多くなる。
    3Dで不満をいっている人の多くが見方を
    わかっていないまま言っていることが多い。
    キャラクターのみを追っていても臨場感など
    感じないのは 当たり前だろう。「そこにいる」
    という臨場感は周りを見渡すとかスクリーン全体を
    察知していかないと3Dの醍醐味は感じられないのだ。

    その上、今回のテーマが老人ということもあり、
    ゆったりと時間が流れやすい。
    そもそも先ほどもいったように、
    この映画は3Dを想定して作られている。
    だから2Dで観ると何かたるい部分が出てくる。
    3Dで強調されたところは重量感や家の板の質感、
    空を飛んでいく高揚感、など。
    家の板をなぞると手に伝わってくるように感じた。
    細かいことを言うと湿気がある板か乾いた板か・・・などまで。
    臨場感がましているので音などにも注意が
    広がり犬のバウリンガルなども違和感なくはいってきた。
    2Dのときには重量感、質感、高揚感などが
    薄く伝わってこなかった。2Dではどっか遠くで
    起こっているような ドラマに感じたが、
    3D版では頭のとても近くで音も空気管も感じた。
    2Dでは臨場感がないせいかバウリンガルなどもこじつけのように
    無理やりな感じを受けた。

    演出も3D用にこなれてきつつある感触を受けた。
    そんな気持の変化をもちながら「アバター」を見ることは
    ちょっと怖くもあり期待感でもあり・・・。



    「アバター」感想につづく

    | こづつみpon | 立体視 | 21:10 | comments(0) | - | - | - |









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